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TOMO ■ 2006-02-12 Sunday 12:19

財布のレプリカ

汚財布オットは気に入ったモノをとことん使い倒す人種です。
あのキーカバーも靴もカバンも。
ヨレヨレになるまで手放しません。

ある日おずおずと財布を私に見せました。
「これを再現して頂戴」

10年ものの現役財布です。
外側の生地はヘタれ、バイアステープは裂け、バッチィです。

メーカー不明。
シンプルなつくりで軽く、且つ表面がざらざらした生地でポケットからスルリと飛び出ないのがよろしいと。

革製品で立派なものは多数存在するけれども
 ●厚くてかさばる、
 ●不要なカードポケットが多い
 ●着席時などスーツのポケットから落ちやすい
のがイヤなのだそうです。
その後何度か探しても同じような財布は見あたらないのだとか。

そんなにまでこだわるのならば…
出来るだけのことはしましょう。

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汚財布ご開帳この財布は折り畳んだときにファスナーで閉められるような造りになっていますが、普段このファスナーは使用していないので省略してかまわないと。
色は赤一色でOK。
赤い外側の生地の裏側全体に黒いシートが入って芯のようになっているので、これを何かで代用してくれと。

試作過程1赤生地の素材はナイロン。
紺色のバイアステープは耐久性を持たせて厚手タイプで。
縫い代がなく、バイアステープでくるむだけなのでここまでは簡単でした。

しかし。
黒いシートの素材は革なのですが手芸店では在庫が少なく、店頭にあった黒革は厚手のものでした。
…ミシン針通りませんでした。
また、厚手のバイアステープは広巾タイプのみで財布の四隅角丸をくるみきれませんでした。
il||li_| ̄|○ il||li


試作過程2再度手芸店で薄手の革&バイアステープを探し、再トライ。
薄手の黒い革はなく、明るい茶色となりました。

目飛び部分なんとかミシン針は通りましたが、厚い箇所ではやはり目飛び発生。
私の使用しているミシンは家庭用ミシン。
どんな厚さの生地もサクサク ストレスなく美しく縫えるという伝説の職業用ミシンが欲しくなりました。

目飛びしたのでシートの革はここで断念。
革代…もったいない。 何かに使わなければ・゚・(ノД`)・゚・
そのかわり赤いナイロン生地を2枚重ねて外側の生地を補強しました。

あともう一息バイアスがずれると縫い目が外れるのでザクザク仕付け。
これがまた力仕事。終わるころには指がヒリヒリ。
ちゃんとした指貫を買うべきか。

そしてなんとか新よれよれ財布が出来ました。
バイアステープ部分の始末は玉砕です。
後日メートラインなるものの存在を知りました。
こっちにすればよかった…。

ぁ。小銭ポケットのファスナーの向きが逆だわ。

新旧財布
旦那様に手渡しましたら喜んでおりました。
ファスナーの向きは特にこだわらないようです。
しかし
「あれれ、カードが入らない(-_-)」
と。

そんな馬鹿な。確認したはず…。
と視線を向けましたらオットは小銭入れのファスナーの中にカードを入れようとしています。
普段使うカードは右側のカード入れに入れているそうですが、レベル高のカードを小銭ポケットの中に収納する習慣とか。
あ、それは四隅をバイアスでくるむために少し高さを下げたの。
最初にひとこと言ってくれれば…。
チャンチャン。

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制作中、旦那さんに伝説の職業用ミシンのお話を日毎に唱えておりました。

最初のうちは
 「ミシン今あるじゃない。なんでもう1台…」
とにべもなかったのですが、この財布苦節製造の終盤には
 「職業用ミシン…あれば何でも造れるのかなぁ。造ってもらえるのかなぁ」
と徐々に洗脳されています。
あと一押しでしょうか。

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